奄美出身者16人も門出 県立農大卒業式

卒業生を代表し、将来の目標を誓う和泊町出身の伊東隆宏さん=14日、日置市の県立農業大学校

卒業生を代表し、将来の目標を誓う和泊町出身の伊東隆宏さん=14日、日置市の県立農業大学校

 日置市吹上町にある県立農業大学校(松元良夫校長)で14日、第40回卒業式があった。奄美群島の出身者を含む85人(養成部門83人、研究部門2人)が卒業証書を受け取り、鹿児島県の農業分野の担い手として新たな一歩を踏み出した。

 

 学校の職員や在校生、保護者など約430人が出席。松元校長が卒業生一人一人に証書を手渡した。

 

 三反園訓知事は「農業分野の次世代を担う人材の育成は重要。卒業生の皆さんは一歩先を行く技術や経営感覚を身に付けて、鹿児島の農業を支える人材になってほしい」と激励した。

 

 卒業生代表では、成績優秀者(知事賞)として表彰された和泊町出身の伊東隆宏さん(20)=肉用牛科=が「農大の畜産研究科に進学し、さらに高度な知識や技術を習得したい。将来は故郷の沖永良部島で和牛繁殖を中心とした農業経営に取り組む」と述べ、飛躍を誓った。

 

 奄美出身の卒業生内訳は肉用牛科9人、野菜科2人、花き科2人、果樹科2人、研究部門の畜産研究科1人の計16人。

 

 第29回ヤンマー学生懸賞論文・作文の論文部門で優秀賞を受賞した与論町出身の市山泰大さん(22)=畜産研究科=は、子牛生産農家の実家で技術を磨く。「人工授精に挑戦し、高品質の子牛生産を目指したい」と抱負を語った。

 

 福井県出身の広野裕介さん(32)=果樹科=は、瀬戸内町にIターンし果樹生産に取り組む。「料理人の経験から、奄美産果樹に高い可能性を感じた。パッションフルーツやタンカンなど、瀬戸内の果樹農業を盛り上げたい」と意気込んだ。