奄美初来島の映像残る 撮影者は大和村の立道さん(故人)

皇太子時代の天皇陛下と美智子さまを歓迎する沿道の住民ら=1968年4月、奄美市名瀬(映像より)

皇太子時代の天皇陛下と美智子さまを歓迎する沿道の住民ら=1968年4月、奄美市名瀬(映像より)

 天皇、皇后両陛下は皇太子時代の1968(昭和43)年4月、奄美大島を初訪問された。奄美市名瀬の民家に保管された8㍉フィルムには、歓迎する市民とそれに応えるお二人の姿が収まっている。

 

 撮影者は大和村津名久の立道喜一さん(故人)。両陛下は4月7日から2泊3日の日程で島を巡った。

 

 約3分のカラー映像には車列が市街地を通る様子や、名瀬港で巡視艇から降り立つお二人の姿が映る。沿道は背広や着物で着飾った人々で埋まっている。お二人の車両が近付くと日の丸の小旗が大きく揺れ、天皇陛下は車窓からにこやかな表情をのぞかせた。

 

 当時、本紙も初来島の模様を詳細に報道している。天皇陛下がお忍びでハゼの採集を楽しまれたことや、保健所関係者との座談会で、美智子さまが沖永良部の職員に「エラブユリは美しいですね」と感想を述べたことなどが紹介されている。

 

 この年は奄美群島の日本復帰から数えて15年。両陛下は復帰50周年に当たる35年後の2003(平成15)年、再び奄美大島の地を踏んだ。