奄美和光園で合同慰霊祭 奄美市

394柱の冥福を祈り、ハンセン病に対する差別や偏見の解消を願った合同慰霊祭=14日、奄美市名瀬の奄美和光園

394柱の冥福を祈り、ハンセン病に対する差別や偏見の解消を願った合同慰霊祭=14日、奄美市名瀬の奄美和光園

 奄美市名瀬の国立療養所奄美和光園(加納達雄園長)は14日、同園講堂で2019年度合同慰霊祭を開いた。遺族や入所者、職員など関係者約60人が参列。394柱の冥福を祈り、ハンセン病に対する差別や偏見のない社会の実現を願った。

 

 同園の入所者は21人(男性7人、女性14人)。平均年齢は85・86歳で年々高齢化が進み、この1年間で3人が亡くなった。

 

 加納園長は「全てのみ霊のご冥福をお祈り申し上げる」と慰霊の言葉を贈り、「先人がつくり上げた(和光園)入所者の平穏な暮らしを守るべく、患者一人一人の人生を支える努力を続けたい」と述べた。

 

 ハンセン病を巡っては、今年、国が続けた患者の隔離政策により差別を受けたとする家族が起こした訴訟で、熊本地裁判決は国に損害賠償を命じ、政府がこれを受け入れた。

 

 こうした現状に遺族代表は「ハンセン病に対する差別や偏見は徐々に解消に向かっているようだが、いまだ十分とはいえない。今後、ますます差別や偏見のない社会になっていくことを切に願う」と思いを寄せた。

 

 最後に参列者が祭壇に献花してみ霊を慰めた。