奄美大島エコガイド連絡協、事業計画決まる

2018年度の事業計画などを決めた奄美大島エコツアーガイド連絡協議会総会=17日、奄美市名瀬

2018年度の事業計画などを決めた奄美大島エコツアーガイド連絡協議会総会=17日、奄美市名瀬

 奄美大島エコツアーガイド連絡協議会(喜島浩介会長、会員71人)の2018年度第1回総会が17日、奄美市名瀬の県立奄美図書館であり、本年度の事業計画などを決めた。総会後、同市名瀬の金作原国有林周辺で今年夏ごろから試行が始まる車両規制や観光客への認定ガイドの同行義務化など、利用ルールの導入について説明があり、出席者からは早めの周知を求める意見があった。

 

 金作原周辺は亜熱帯照葉樹の森に多様な動植物が生息・生育し、今年夏の登録を見込む世界自然遺産の候補地。利用ルールの導入は、遺産登録後の観光客の増加を視野に、国、県、奄美市、民間団体などでつくる奄美大島利用適正化連絡会議が、環境保全と質の高い自然体験の両立を目的に検討を進めている。

 

 同会議事務局の県自然保護課の担当者らが金作原周辺で今年2月に実施した利用ルールの実証実験について報告。実験結果を踏まえて、観光客の増加が想定される今年の盆前にも、一般車両の通行規制やガイド車両の台数、人数制限など利用ルールの運用を開始する考えを示した。

 

 県自然保護課の大西千代子・奄美世界自然遺産登録推進室長は「ガイドの協力は不可欠」と述べ、出席者らに協力を呼び掛けた。

 

 利用ルールの試行開始の日程について、出席者から「早い人で2カ月前に旅行予約や問い合わせが入る。早めに教えてもらいたい」との要望があった。

 

 このほか、奄美大島中南部の森林で夜間に野生生物を観察するナイトツアーが増加している問題で、アマミノクロウサギなどの輪禍を懸念する指摘があり、「ガイド以外のレンタカーや個人の車がたくさん入っている。ロードキルは金作原より問題になる。入山規制など世界遺産登録前に手を打たないと大変だ」と早急な利用ルールの検討を求める声があった。

 

 18年度の事業計画は夏ごろに上級救命講習、夏と冬に自主研修会を開くほか、奄美大島北部と南部で外来種の駆除作業を予定している。