奄美市でエコツアーガイド育成研修

受講生らが集落の魅力を紹介したエコツアーガイド育成研修会=15日、奄美市住用町

受講生らが集落の魅力を紹介したエコツアーガイド育成研修会=15日、奄美市住用町

 奄美群島広域事務組合主催のエコツアーガイド育成研修会が15日、奄美市内の2カ所であった。2018年度の6回目。受講生らがこれまでの研修で企画を練った集落歩きのツアーを行い、参加者らに地域の歴史や文化、自然の魅力を紹介した。

 

 研修会はエコツアーガイド初期段階育成事業の一環。奄美・沖縄の世界自然遺産登録に向けた質の高いガイドの量的確保、就業機会の創出などを目的に奄振の非公共事業を活用して14年度にスタート。18年度の研修は全7回。群島内で155人が受講。うち奄美大島は95人で、集落歩きのツアーは7班に分かれて企画した。

 

 この日は奄美1班の受講生6人が奄美市住用町西仲間集落でツアーを実施。講師を務める長崎県立大学経済学部の西村千尋教授とゼミ生2人、他班の受講生ら計7人が参加した。

 

 ツアーのテーマは「森と水のシマ すみようを歩く」。同市住用総合支所を出発し、戦没者を祭った御守山の忠魂碑跡や、冷川上流の清泉(キョンコ)と呼ばれる聖地などを散策。同島だけに生息するリュウキュウアユや集落の伝統行事「悪綱引き」、10年10月に発生した豪雨災害などについて説明した。

 

 ガイド役を務めた和田良子さん(42)は「ガイドの知識とともに自然と共存するために大切なことを学んだ。世界遺産登録で注目されたときにどう対応するか。島の人の共通理解が必要だと感じた」と話した。

 

 同日午後は奄美2班が同市名瀬で作家島尾敏雄ゆかりの地を巡るツアーを実施した。

 

 集落歩きツアーの研修は与論島、喜界島であったほか、19日にかけて奄美大島で実施。徳之島で20~21日、沖永良部島で22日に開催される。3月に各島で最終回の報告会がある。