奄美市でヤンバルトサカヤスデ大量発生

山すそに駆除剤を散布する奄美市の作業員ら=10月31日、同市名瀬(提供写真)

山すそに駆除剤を散布する奄美市の作業員ら=10月31日、同市名瀬(提供写真)

 不快害虫ヤンバルトサカヤスデが奄美市で局所的に大発生している。人や農作物に害は与えないが、おびただしい数で集団移動し、刺激を受けると悪臭ガスを放つ。市内での複数箇所の大量発生は9年ぶりとみられる。春の発生期の駆除対策が一定の効果を上げているものの、環境対策課は「根絶は難しい。生息しそうな場所は伐採などで日当たりを良くすることが大事。見つけたら市へ連絡してほしい」と呼び掛けている。

 

 ヤンバルトサカヤスデは台湾原産の外来生物。体長約3センチ。異常発生時は大量のヤスデが塀をよじのぼったり、家屋に侵入したりして人に不快感を与える。

 

 集団移動時期は▽亜生体期の4~6月▽生体期の10~12月―の年2回。餌となる落ち葉のあるところや日当たりの悪い湿気のある場所を好む。

 

 県内は1991年度に徳之島町で発生して以降、奄美群島や県本土に生息域を拡大した。

 

 奄美市では92年に名瀬朝仁で初確認。近年は1、2カ所程度にとどまっていた。

 

 しかし本年度に入り市民からの通報が急増した。4月から6月にかけて名瀬、住用両地区の5町・集落で大量発生し、同課は雑草の伐採や沿道の薬剤散布等の対策を講じた。

 

 成体期になる10月以降、大量発生が確認されたのは名瀬和光町や名瀬平田町など名瀬地区が中心。山すそだけでなく、側溝を伝って市街地に出てくることもある。

 

 同課は「養生テープやガムテープを家屋周辺に張ることも侵入防止になるといわれる。ヤスデをつぶしたり、焼いたりするとガスを発生させるため、処分時はそのまま可燃ごみで出してほしい」と話している。

 

 市は薬剤購入費の半額補助も行っている(各取扱店に印鑑持参)。問い合わせは電話0997(52)1111奄美市環境対策課へ。

ヤンバルトサカヤスデ

ヤンバルトサカヤスデ