奄美市初、住用まーじん会発足

有償ボランティア団体「住用まーじん会」の発足式=12日、奄美市住用町

有償ボランティア団体「住用まーじん会」の発足式=12日、奄美市住用町

 日常生活の小さな困り事を住民同士でサポートし合う有償ボランティア団体「住用まーじん会」が12日、奄美市住用町で発足した。地域住民らでつくる住用地区第2層協議体(代表・山田紘一生活支援コーディネーター)の取り組み。介護保険ではカバーしきれないきめ細かなニーズに応えようと、奄美市では初の試みとなる。高齢者や障がい者、子育て世帯など手伝いを希望する「利用会員」、ボランティアを行う「協力会員」をそれぞれ募集している。

 

 「買い物に行きたい」「電球が切れた」「庭の草刈りをしてほしい」―。同会では身の回りのちょっとした要望に安価で対応する。有償なのは、これまで日常的に行われてきたご近所の助け合いに対価を付すことで互いに気兼ねなく利用や活動を行えるようにするため。全国各地で導入されている。

 

 料金チケットは15分250円、30分500円の2種類。ほかに利用会員、協力会員ともに年会費千円が必要となる。

 

 利用したいときは事務局の奄美市社会福祉協議会住用支所へ連絡する。社協職員が現場確認後、日程を調整。利用会員は当日の作業終了後に協力会員へ時間相当分のチケットを手渡す。協力会員は後日換金する仕組み。

 

 発足式は市住用公民館であり、同日までに協力会員7人が登録した。出席者からは「生きがいにつながる」「利用会員の信頼を得ることが大事」などの声が上がった。

 

 鹿屋市のNPO法人「隣の会」の齋藤鈴子理事長が記念講演し、「仕組みが出来上がることで他地区のモデルになるのでは」と期待を寄せた。

 

 社協住用支所の山田隆之支所長は「住用は地域の支え合いが残っており、名瀬や笠利に比べ規模が小さいため取り組みやすい。集落説明会を重ねて利用会員を掘り起こし、8月の活動スタートを目指したい」と話した。

 問い合わせは電話0997(69)2190住用地区第2層協議体(事務局・市社会福祉協議会住用支所)へ。