奄美豪雨被災地を点検 県大島支庁など

大美川の川底掘削、護岸等工事の概要などを説明する県大島支庁職員=22日、龍郷町

大美川の川底掘削、護岸等工事の概要などを説明する県大島支庁職員=22日、龍郷町

  県大島支庁と龍郷町などは22日、同町の災害危険箇所で防災点検を実施した。行政職員や県議会議員ら約20人が奄美豪雨(2010年)で被災した河川、山岳地域を視察。災害の未然防止や被害抑制へ各種対策を確認し、防災意識を高めた。

 

 点検は、災害時の迅速な避難誘導へ向けた情報共有などを目的に、県内一斉で実施。梅雨が本格化する前に、過去に発生した災害の概要や防災施設の整備状況を確認し、必要なハード、ソフト面の対策を話し合った。

 

 視察したのは、同町を流れる二級河川・大美川の川底掘削、護岸等工事、同町浦にある傾斜地の地すべり抑制工事の現場計2カ所。奄美豪雨の際、大美川は氾濫して周辺の浸水被害につながり、浦の傾斜地では大規模な土砂災害が発生した。

 

 同庁の担当職員は、現場を視察した参加者に対し、当時の被害状況や工事の進捗、期待される防災効果などを説明。参加者からは、周辺住民への情報提供や避難誘導などについて質問があった。

 

 視察後、田中完支庁長は「奄美豪雨災害から10年が経過する今年、あらためて当時を振り返り、防災対策を見直したい。行政としてハード面の対策を推進するとともに、地元自治体や地域住民と連携した防災に取り組みたい」と話した。