子どもの成長、「島が元気に」 里親留学制度先進地説明会 奄美市3地区

講師3人が先進地事例を紹介した説明会=8日、奄美市住用町

講師3人が先進地事例を紹介した説明会=8日、奄美市住用町

 奄美市は2018年度から、小規模校9校を対象に奄美群島外の児童生徒を受け入れる「奄美くろうさぎ留学」(里親留学)をスタートする。南種子町(種子島)と佐賀県唐津市の里親経験者や行政担当者を招いた先進地説明会が7、8の両日、市内3地区であった。講師は事業実施のノウハウや意義を紹介し、「子どもの成長力はすごい。里親も島も元気をもらっている」などと波及効果を語った。

 

 留学制度の実施校は▽名瀬地区が知根小、芦花部小中、崎原小中▽住用地区が住用小、住用中、市小中▽笠利地区が手花部小、屋仁小、佐仁小―。各校区に活性化協議会を設置し、受け入れ準備を進めている。

 

 8日に住用総合支所で開かれた説明会は区長や学校関係者、地元住民ら20人余りが参加した。

 

 宇宙留学制度を実施している南種子町の2人が事例報告した。同町は1996年度以降、計7校で延べ667人を受け入れている。

 

 同町教育委員会管理課の小脇隆則課長は自らの里親経験も交えつつ、トラブル解決や情報共有のため校区実行委員会が果たす役割の重要性を強調した。「里親はどんな子がくるか不安がある。里親と学校、実行委が指導の方向性について共通理解し、実践することが大切」と助言した。

 

 里親4年目の立石はつ江さんは特別なことをせず今の「日常生活」を送ることが大事とし、「子どもも里親も勉強させられることがたくさんある。心配ない。どんとこい、という感じで受け入れて」と呼び掛けた。

 

 佐賀県唐津市地域づくり課の離島地域コーディネーター小峰朋子さんは、離島7島で本年度スタートした島留学の導入経緯を語った。「募集時には子ども本人が行きたがっているかしっかり確認を」などとアドバイスした。