安全操業などに一役 船舶自動識別装置を設置 龍郷町

龍郷町に設置された船舶自動識別装置=14日、同町の奄美自然観察の森

龍郷町に設置された船舶自動識別装置=14日、同町の奄美自然観察の森

 龍郷町長雲峠の奄美自然観察の森内に14日、船舶自動識別装置(AIS)が設置された。民間主導で地上局を設置したもので、関係者によると、奄美群島では初めてという。町側はAISで得られた情報を漁協などに提供し、漁船の安全操業などにつなげていく。

 

 宇検村在住の佐々木一宇さん(73)の働き掛けで、㈱IHIジェットサービス(東京)が無償で機器を提供。町側は場所と電源を確保した。

 

 AISの運用で船舶の識別のほか、目標物の追跡支援や航海情報の交換が容易になる。位置情報を得るには個々の船舶に電波を発信する機器が必要。国の補助制度などを利用した購入を漁業者らに呼び掛けるという。

 

 奄美漁協の組合員で、町側にAIS設置を促した龍郷町の窪田圭喜さん(77)は「漂流した船の位置が分かるなど人命を守ることにつながるシステム。水温などのデータと合わせると効率的な漁もできる」と話した。

 

 位置情報が得られるのは、AISから約60キロ以内。IHI社は今後、群島内に数カ所設置してエリアをカバーしていく考えだ。