安心して暮らせる社会に 奄美高校で認知症講座

衛生看護科の生徒を対象にした認知症講座=2日、奄美市名瀬の奄美高校

衛生看護科の生徒を対象にした認知症講座=2日、奄美市名瀬の奄美高校

  奄美市名瀬の県立奄美高校(宇都尚美校長)は2日、衛生看護科の1・2年生を対象に認知症講座を開いた。生徒たちは、奄美市認知症の人と家族と支援者の会「まーじんま」のメンバーを講師に、症状や支援法などを学び、認知症の人が安心して暮らせる社会の在り方を考えた。

 

 校内学習の一環。新型コロナウイルスの影響で9月下旬から10月中旬にかけて予定していた介護福祉施設での実習ができなくなったため、今年初めて実施した。

 

 まーじんまの屋村賢良代表世話人は「認知症について知っていれば優しい介護ができる。まずは認知症を知って」と呼び掛け、認知機能が低下する認知症の症状を解説。笑顔やコミュニケーションなど脳の活性化を図ることが予防につながることなどを紹介した。認知症の人と接するときは①驚かせない②急がせない③自尊心を傷つけない│などとアドバイスした。

 

 その後、高橋道代世話人が、認知症になった自身の家族の介護体験を語った。

 

 受講した1年生の泉沙葉羅さん(16)は「実習に行くことができず、授業で高齢者と関わる機会がなくなってしまったが、講座を通して認知症の予防や認知症の人、その家族との関わり方などを学ぶことができた。介護体験を聞くことができたのも貴重な経験になった。今後の学習につなげたい」と話した。