宮古崎にバイオトイレ 観光、環境両面へ配慮 県の地域振興推進事業 来訪者急増に対応

毎年多くの参加者を集める「宮古崎つつじウオーク」(上)=2017年3月=と、バイオトイレの設置予定地=7日、大和村国直

毎年多くの参加者を集める「宮古崎つつじウオーク」=2017年3月=と、バイオトイレの設置予定地=7日、大和村国直

 県は2018年度地域振興推進事業の一般枠に「宮古崎来訪者満足度向上事業」を追加すると決め、7日発表した。大和村国直の景勝地・宮古崎の展望所隣接地にトイレを設置する。県大島支庁によると、NHKの大河ドラマ「西郷どん」のロケ地としても知られ来訪者が急増する一方で、展望所付近や遊歩道にはトイレがなく、村が設置の必要性を訴えていた。設置されるのは微生物の力で排せつ物を分解するバイオトイレで、地元からも観光振興と環境保全の両面への配慮への評価が聞かれる。

 

 宮古崎は東シナ海を一望できる奄美大島有数の景勝地。県大島支庁総務企画課によると、「西郷どん」放映前の昨年11月に約140人だった月間来訪者数は今年8月には16・2倍の2273人まで増加した。

 

 一方、村側は、展望所周辺には水道施設がなく、遊歩道の幅員の狭さから車両の通行も困難で、これまで通常のトイレは整備できなかったという。

 

 最も近いトイレは展望台から約2キロ離れた集落内にあり、展望所と県道に面した駐車場も約1・5キロ離れていることから、村などは来訪者の利便性向上の面からもトイレの必要性を掲げていた。

 

 今回のバイオトイレ設置で、これまでの課題が解決するという。トイレ設置に伴う事業費は1100万円。地域振興推進事業への追加に伴い県が2分の1を補助する。

 

 毎年、村内外から宮古崎に多くの人々を集めて開かれるウオーキングイベント「宮古崎つつじウオーク」を主催するNPO法人「TAMASU」の中村修代表(50)は、バイオトイレ設置を「来訪者の利便性を高めながら、自然環境の保護が図れる」と評価。「来訪者の皆さんには安心して楽しく、宮古崎の自然を満喫してほしい」と話した。

毎年多くの参加者を集める「宮古崎つつじウオーク」(下)=2017年3月=と、バイオトイレの設置予定地=7日、大和村国直   

毎年多くの参加者を集める「宮古崎つつじウオーク」=2017年3月=と、バイオトイレの設置予定地=7日、大和村国直