容疑者の特定急ぐ 80人態勢で捜査続く 奄美市女性殺人事件

事件があった現場の民家へ向かう捜査関係者=19日午前8時50分ごろ、奄美市名瀬小俣町

事件があった現場の民家へ向かう捜査関係者=19日午前8時50分ごろ、奄美市名瀬小俣町

 奄美市名瀬小俣町の民家で一人暮らしの無職、瀧田得枝さん(87)が殺害された事件で、県警は19日、引き続き約80人態勢で鑑識作業や現場検証、周辺住民への聞き込みを行った。周辺での大きなトラブルや凶器は見つかっておらず、県警は容疑者の特定を急いでいる。

 

地域住民らに見守られながら登校する奄美小学校の児童=同日午前7時半すぎ、奄美市名瀬

地域住民らに見守られながら登校する奄美小学校の児童=同日午前7時半すぎ、奄美市名瀬

 大雨となった同日、現場では午前8時半過ぎに県警捜査本部の捜査員が次々に訪れ、鑑識作業に入った。事件が殺人容疑に切り替わって初の登校となった奄美市立奄美小学校では、奄美署の署員も見守る中、傘を差した子どもたちが保護者同伴で登校。落ち着いた様子で校門をくぐった。

 

 同小の吉峯進校長は「しばらくは集団下校と保護者同伴の登校を呼び掛けている。今のところ子どもたちに事件の動揺は見られないが、今後も注意深く見守っていきたい」と話した。

 県警本部は同日、奄美署の被害者支援担当を通じて遺族から要望が出ていると発表した。内容は以下の通り。

 

 「今回の事件で、大きな悲しみに暮れている。今、何をどうしてよいやら分かりませんが、ただ故人の冥福を祈り、静かに送ってやらねばと思うばかりです。今回の事件で、親類やご近所の方々にご迷惑がかからないように切に願っています。心あれば、皆様にどうか、私たち遺族の悲しみをご理解いただきたい」

 

 瀧田さんは16日午後8時半ごろ、自宅の寝室ベッドで血を吐いて倒れているのを親族が発見、119番通報した。警察が解剖したところ腹部などに複数の刺し傷があった。死因は出血性ショック。凶器は鋭利な刃物のようなものとみられているが見つかっていない。遺体周辺には物色した跡や荒らされた形跡はなかった。