屋久島寄港、金曜の名瀬港出港便に限定 マルエーフェリー

2018年から始まったマルエーフェリーの屋久島寄港。4月から金曜の名瀬港出港便に限定される

2018年から始まったマルエーフェリーの屋久島寄港。4月から金曜の名瀬港出港便に限定される

 マルエーフェリー(本社・奄美市名瀬)は27日、同社が鹿児島と奄美、沖縄航路で運航している定期船の上り便での屋久島寄港について、2021年度の計画を発表した。現在の「フェリー波之上」に「フェリーあけぼの」も加えた2隻体制とした上で、金曜日の名瀬港出港便に限定。寄港時期も現在の通年から4~11月までの8カ月間に短縮する。新型コロナウイルスの影響などによる旅客減への対策で、運航計画については九州運輸局に認可申請中という。

 

 屋久島への寄港は、世界自然遺産登録が見込まれる奄美と、先に登録された屋久島を直行便で結び観光需要を掘り起こす社会実験。国土交通省の「船旅活性化モデル地区事業」を活用し2018年3月にスタートした。

 

 現在は「フェリー波之上」の上り便に限って乗船4日前までに予約を受け、屋久島の宮之浦港に寄港しているが、今年度は新型コロナの影響による予約減に加え、昨年4月17~6月17日の屋久島町による観光客の来島自粛要請などで利用者数が激減。同社によると、20年の屋久島での下船実績は279人で、前年比146人減少したという。

 

 同社は「新型コロナの影響や奄美・沖縄の世界自然遺産登録延期などにより、予想以上に利用者が減少した。現状のままでの運航継続は採算上も厳しい」と説明。「2隻体制とした上で、特に利用者が多い金曜日の名瀬港出港便に絞り込むことで1回当たりの乗船客を増やし、社会実験として持続可能なものにする」とし、寄港条件については「従来と同じく、1件でも予約があれば屋久島に寄港する。寄港時刻も変更はない」としている。