「島の保健室」開所  加計呂麻島・俵小学校に

「島の保健室」を紹介するコミュニティーナースの中村幸代さん=1日、瀬戸内町加計呂麻島・俵小学校

「島の保健室」を紹介するコミュニティーナースの中村幸代さん=1日、瀬戸内町加計呂麻島・俵小学校

 休校中の瀬戸内町加計呂麻島・俵小学校空き教室に1日、「島の保健室」が開所した。看護師の技術や経験を生かして地域で活動するコミュニティーナースとして、埼玉県出身の看護師・中村幸代さん(36)を配置。中村さんが同保健室を拠点に島民と関わり、医療、福祉、介護をはじめ生活全般にわたる課題解決を支援する。

 

 島の保健室事業は、多機関の協働による包括的支援体制の構築を目指す「チームせとうち我が事・丸ごと支え愛事業」の一環。同町の請、与路両島に常駐する看護師の活動を参考にした初の試みで、地域医療連携推進法人アンマ(同町)が同事業を受託した。

 

 島の保健室は、子どもから高齢者まで全島民が利用できる。毎週水曜日に同保健室で「島の保健室カフェ」を開催するほか、水曜以外は相談依頼のあった集落に中村さんが出向き、地域の困り事を発見。集落区長や民生委員、保健師、地域おこし協力隊、行政などと連携しながら必要な支援へとつなぐ調整を行う。

 

 この日は開所式があり、行政関係者、地域住民ら約40人が出席し、開所を祝った。鎌田愛人町長はあいさつで「地域住民の日常生活の安心につながることはもちろん、人と人がつながり合い、生き生きと活躍できる地域づくりのよきモデルとなることを期待している」と述べた。

 

 中村さんは「学校の保健室のように思って利用してほしい。誰かに話を聞いてもらうことで落ち着く、自身が気付くこともあるかもしれない。看護師が島にいることでちょっとした安心を届けられたら」と利用を呼び掛けた。

 

 開所式に出席した呑之浦集落の川上榮一区長(68)は「休校、廃校が増える中、空き教室がこのように活用されることで、島の活性化にもつながればいい。特に災害時には、看護師の存在が心強い」と話した。