島の将来や観光発展で議論 おきのえらぶ島観光協会

沖永良部島の観光振興について意見交換したテラスみらいフォーラム=12日、知名町のエラブココ屋外テラス

沖永良部島の観光振興について意見交換したテラスみらいフォーラム=12日、知名町のエラブココ屋外テラス

 【沖永良部総局】一般社団法人おきのえらぶ島観光協会主催の「テラスみらいフォーラム2019」が12日夜、知名町であった。島内外から約60人が参加。トークセッションでは沖永良部島の将来や観光業の展望について意見交換し、観光発展のキーワードに「人」や「沖縄とのつながり」などが挙げられた。

 

 前半の事例発表で、同協会の前登志朗会長は、島に三つあった観光団体が一つにまとまるまでの経緯や、沖永良部島の観光発展に向けた同協会の活動を紹介。一大観光地の沖縄経由での誘客増を狙い、徳之島、与論島と連携した「奄美群島南三島」ブランドの確立にも意欲を見せた。

 

 前会長は「沖縄に対して今はこちらの片思い。沖縄の人や、そこを訪れる人が沖永良部を『沖縄の離島』と格付けしてもらえるくらいに交流を深めていきたい」と語った。

 

 トークセッションは同協会の古村英次郎事務局長が進行役を務め、東北大学名誉教授の石田秀輝さんや、㈱アンカーリングジャパン代表で観光プロデューサーの中村圭一郎さん、和泊、知名両町の企画(振興)課職員らが登壇した。

 

 中村さんは「沖縄から沖永良部へ行く手段(飛行機の直行便)はできた。沖永良部の何に興味を持ち、あるいは何の目的で行くのか。リピーターは何を評価しているか。そこをしっかりと把握していってほしい」などと提言。

 

 石田さんは「都会では当たり前でないことが島には転がっている。そのことに島の人たちが気付き、もっと島を好きになることで、より(観光地としての)価値も上がると思う」と話した。

 

 他の参加者からは「沖永良部島の最大のウリは人」「観光業を発展させることは移住者を呼び込むきっかけにもなる」などの意見があった。

 

 古村さんは「従来の農業に加え、観光産業を発展させることで、一度離れた若者も帰りやすい島となるはず。観光協会だけでなく、島全体でやらないとうまくいかない。一人一人が島外から人を呼び込むことで、島の観光も育っていく」と締めくくった。