島むに継承活動を発表 国語研で和泊町の住民ら

沖永良部島の言語「島むに」の継承に向けた取り組みなどを発表した和泊町の参加者ら=16日、東京都(提供写真)

沖永良部島の言語「島むに」の継承に向けた取り組みなどを発表した和泊町の参加者ら=16日、東京都(提供写真)

 国立国語研究所主催の琉球沖永良部語ワークショップ「わどぅまい(和泊)しまむにプロジェクト発表会」が16日、東京都の同研究所であり、和泊町の子どもと大人計10人が家庭や職場での地域言語(島むに)継承の取り組みを発表した。沖永良部島にルーツを持つ首都圏在住者ら70人が参加し、島むにに親しんだ。

 

 沖永良部島で地域言語継承に取り組む島民を国語研に招待して行われる発表会で、2018年に初開催され、今年が3回目。

 

 同町永嶺在住の永野敏樹さん家族は方言寸劇を披露。「わが家では永嶺に伝わる伝統芸能と合わせて方言を学んでいる。島の文化は島の言葉を身に付けるのに最適」と伝えた。

 

 父親の転勤で3年前に沖永良部島へ引っ越してきたという和泊小3年の柏原莉子さんは「私の島むに研究」の題で発表。「今、和泊町では方言を使おう、話そう、残そうと思う人が増えていてとてもうれしい。私も島にいる間に方言を覚え、いつか会話できるようになりたい」と語った。

 

 和泊幼稚園の田中美保子教諭と同町役場の永井徹教育委員会事務局長は、それぞれの職場での島むに継承の取り組みを紹介。こうした活動に対し、国語研の田窪行則所長は「島の言葉のメロディー(抑揚)を、子どもたちが経験できる環境を整えることは非常に重要」などと評価した。

 

 このほか言語復興の専門家によるワークショップもあり、参加者らは言語継承の新たな手法を実践的に学んだ。その後の交流会では沖永良部島の踊りなども披露され、盛り上がった。