島暮らしをユーチューブで配信 宇検村「秘密のウケンミンSHOW」

宇検村が初挑戦したユーチューブ生配信「秘密のウケンミンSH〇W」の一場面=14日

宇検村が初挑戦したユーチューブ生配信「秘密のウケンミンSHOW」の一場面=14日

 宇検村が、インターネットの無料動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」で生配信番組に挑戦し話題を呼んでいる。番組名は「秘密のウケンミンSHOW」。村民が方言を交えながら暮らしの実態を紹介。14日に配信された初回放送では、生番組だけに予期せぬハプニングも続出。新型コロナウイルスの影響で密を避ける風潮をバネにし、村に新たなエンターテインメントを生み出している。

 

 きっかけは村役場の有志で開設した、スマホ無料通信アプリLINE(ライン)の公式アカウント「秘密のウケンミンSHOW」。

 

 新型コロナの影響で住民と顔を合わせる機会が減る中、スマホを介して暮らしの困りごとやコロナ禍の生活実態を探ろうと、実験的にアンケートを開始した。

 

 開設から4カ月が経過した現在、フォロワーは166人。10~60代で、村内在住が8割、村出身者が2割。アンケートのテーマは「移動」や「楽しみ」など。調査の結果、回答者の7割以上が1日30分以上自家用車を運転している実態などが分かってきた。

 

 調査結果はインターネット上の同名のブログで報告。浮き彫りになった課題や困りごとはそのままにせず、他の自治体の解決例などを記した記事を添えて掲載している。

 

 調査結果を、もっとユニークな手法で村民と共有できないか―。より若い世代に村での暮らしに関心を持ってほしいと、職員らが思いついたのがユーチューブ配信だった。

 

 村の地域づくりに協力している企業「studⅰo-L」(大阪、山崎亮代表)の協力も得て、生放送に挑戦。実験段階のため、公開はLINEに登録しているフォロワーに限定。湯湾の地域福祉センターをスタジオに、湯湾集落のメインストリートや峰田山公園、平田集落などと中継を結び、生配信を行った。

 

 出演したのは役場職員をはじめ、元山公知村長や各集落の名物村民、地域おこし協力隊など。村に生息する貴重な動物の紹介や、商店の激安セールや釣りの生中継、マニアックなゲームについてのトークなど、計4時間に及ぶ多彩なプログラム。身近な家族や友人の出演に、コメント欄には村内外から親しみを込めたメッセージが多数寄せられた。

 

 最大視聴者数は80人。生配信後も動画チャンネルとして閲覧可能で、27日現在1162回再生されている。

 

 放送後、住民からは「自分も出たい」「手伝いたい」「もっと周知してほしかった」などの声が寄せられたという。役場職員の有志は「スマホが使えない住民へも発信できる方法を模索するのが次回の課題。これからもエンターテインメントとして『楽しそう』『やってみたい』と思われる企画を発信していきたい」と話している。