川口奨励賞に鹿大藤井さん 日本サンゴ礁学会

日本サンゴ礁学会の川口奨励賞を受賞した藤井琢磨さん

日本サンゴ礁学会の川口奨励賞を受賞した藤井琢磨さん

 日本サンゴ礁学会がサンゴ礁の研究に顕著な業績を挙げた若手研究者に贈る2020年度の川口奨励賞に、鹿児島大学国際島嶼(とうしょ)教育研究センター特任助教の藤井琢磨さん(33)が選ばれた。奄美群島を中心に琉球列島で新種の発見や新たな分布の記録など多くの研究成果を上げ、サンゴ礁の生物多様性への理解を促進する活動が評価された。

 

 藤井さんは茨城県つくば市生まれ。琉球大学大学院博士課程修了。沖縄県水産海洋技術センターなどを経て、2015年4月から鹿大国際島嶼教育研究センター特任助教。同センター奄美分室の設立、運営に携わった。

 

 奄美周辺海域の調査では、新種のニゲミズチンアナゴや、国内初記録のサンゴやクモヒトデの発見など多くの成果を挙げた。講演会や地元メディアへの情報提供を積極的に行い、研究成果を地元に還元する取り組みにも力を入れた。

 

 オンラインで開催された日本サンゴ礁学会(11月21~23日)の最終日に授賞式があった。受賞を受けて、藤井さんは「地元の方々や共同研究者の多大な協力がなければ成果は挙げられなかった」と感謝し、「奄美のサンゴ礁の生物多様性が学術的にも注目を浴びている証拠。今後も琉球列島の潜在的価値や魅力を解き明かし、地域と共有していきたい」と述べた。