巨岩が倉庫つぶす 台風接近で崖から落下か 徳之島町

巨岩の下敷きとなった倉庫=22日、徳之島町亀徳

巨岩の下敷きとなった倉庫=22日、徳之島町亀徳

 徳之島町亀徳の町道沿いで22日早朝、倉庫が巨岩の下敷きになっているのが見つかった。巨岩は非常に強い台風19号が接近した21日夕から22日早朝の間に裏山の崖から落下したとみられる。けが人はなかった。

 

 現場は亀徳川の河口から上流に向かって約300メートル進んだ町道沿い。倉庫に最も近い人家は約20メートル離れていた。倉庫は地元の里村隆志さん(74)が所有し、妻・カツヨさん(73)と集落内で営む商店の品物保管や駐車場に使用していた。

 

 町建設課によると、巨岩は約5メートル四方。高さ約12メートルの崖から崩落したとみられる。軽乗用車、原付きバイクの各1台と冷蔵庫が壊れたほか、倉庫の一部が道路側に約5メートル押し出され、町道が通行禁止となった。

 

 カツヨさんが21日夕に戸締りで倉庫を訪れた際に異常はなく、店番をしていた22日午前7時半ごろ、客から「倉庫が岩につぶされている」と聞いたという。カツヨさんは「けが人がなかったのが幸い」と話した。

 

 現場近くに住む女性(89)は「近くには崩落する恐れがある崖もあり、町に相談していた。住宅密集地側で巨岩が落ちてきたらと思うと怖い」と話した。

 

 町の風速計では、21日午後8時に最大瞬間風速25メートルを観測。22日午前3時ごろまで20メートルを超える強風が吹いていた。県が徳之島町合同庁舎に設置した雨量計では、21日午後3時の降り始めから22日午前4時までの総雨量は103ミリ。1時間雨量は最大27ミリを記録していた。