市職員50人が除去作業  3時間で1・95㌧回収  漂着油、朝仁海岸

漂着油の回収作業に汗を流す奄美市職員=9日、朝仁海岸

漂着油の回収作業に汗を流す奄美市職員=9日、朝仁海岸

 奄美群島各地の海岸で1日から黒い漂着油が確認されている問題を受けて奄美市は9日、奄美市名瀬の朝仁海岸で漂着油(油塊)の除去作業を実施した。市職員約50人が参加。約3時間の作業で漂着油約1・95㌧を回収した。市は今回の作業を検証した上で、来週以降に他地域での回収を実施する方針。

 

 朝仁海岸では8日に県大島支庁と環境省の職員計30人が約560㌔㌘の漂着油を回収したが、まだ多くの漂着油が砂利や他の漂着ごみに付着した状態で残されている。市職員は足元をビニール袋で保護し、たき火用のトングや手袋を用いて手作業で回収作業に当たった。

 

 集めた漂着油は密閉容器に入れて海岸近くに一時保管する。市は県に対し、保管用のドラム缶(約200㍑)を市内41カ所へ配置するよう要請した。

 

 市総務課危機管理室の田中巌室長は民間への協力要請を含めた今後の対応について「今後効率よく回収できるよう作業計画を立てた後に参加を募る予定」「漂着油は粘度が高く、衣類に着くと落とすのは困難。自主的に作業する場合は、汚れを広げないよう足元を保護するなど対策した上で、回収した油は県が用意したドラム缶に保管してほしい」と注意を呼び掛けた。

 

 朝山毅市長は漂着油問題に関して「油の漂着確認後、関係機関と情報の共有、今後の対応等について協議を重ねている。奄美の美しい海、海岸線を守るために引き続き国、県、各町村、関係機関と連携し、対策に取り組みたい」と述べた。