平田浄水場の更新事業完了 奄美市名瀬

新設の膜ろ過棟内部。写真手前に高度浄水処理を行う膜ろ過装置が設置されている=18日、奄美市名瀬

新設の膜ろ過棟内部。写真手前に高度浄水処理を行う膜ろ過装置が設置されている=18日、奄美市名瀬

 奄美市が進めてきた平田浄水場の更新事業の竣工(しゅんこう)式が18日、名瀬の現地であった。新採用の膜ろ過方式は不純物を物理的に除去し、より良質な水道水を提供する高度浄水処理システム。朝山毅市長は「ライフラインの安全確保は住民や増加する観光客にとって欠かせない。安全で安心できる飲料水確保と供給環境が整った」と新設備に期待を寄せた。

 

 轟水源と大川ダムを水源とする平田浄水場は1957年に給水開始した。60年が過ぎ施設の老朽化が進み、更新や再整備が課題となっていた。

 

 2014年8月に着工。総事業費約27億円を投じて膜ろ過棟と原水ポンプ棟を新設し、既存施設を補強した。18年3月末に完成した。

 

 細かい膜の穴に水を通す膜ろ過方式は、従来の砂ろ過方式と比べ除濁や除菌効果に優れた特徴を持つ。市水道課によると、計画給水量1万5千立方メートル規模の上水道では県内初導入という。

 

 計画最大処理水量は1日当たり1万5600立方メートル、計画給水人口は2万9500人。給水エリアは市街地全域と、下方・古見方の各一部。試運転を経て1月に供用開始した。

 

 膜ろ過棟前であった竣工式は地元町内会や行政関係者、市議、業者ら約50人が出席した。鏡開きで祝った後、膜処理室や水質計器室など最新鋭の設備を見学した。