幻の三線の音色を披露 奄美市出身の島岡さん

三線「直富主の真壁」の音色を披露する森英也さん(左)と島岡稔さん=29日、大島支庁記者クラブ

三線「直富主の真壁」の音色を披露する森英也さん(左)と島岡稔さん=29日、大島支庁記者クラブ

 徳之島伝来で胴部分が現存最古の三線「直富主(なおとみしゅう)の真壁(まかび)」を所有する奄美市名瀬出身の島岡稔さん(78)=神奈川県鎌倉市=は29日、奄美市名瀬の大島支庁記者クラブで記者会見し、三線を披露した。

 この三線は1825年に「渡慶次」という

姓の職人によって作られた。徳之島の郷土史によると、旧阿権村(現・伊仙町阿権)を治めた尚(たかし)家の2代目直富が沖縄・首里を訪れた際、もみ30俵で買い求めたものだという。

 会見では、2月5日~3月10日に沖縄県立博物館(那覇市)で行われた「沖縄が誇る家宝の三線展」での三線展示を報告した後、三線を弾かない島岡さんに代わって、森英也さん(67)=奄美市=が島唄を数曲弾き、音色を響かせた。

 森さんは「柔らかい音」と弾いた感想を一言。島岡さんは「歌や踊りが大好きだった直富主に愛された三線。飾っているだけではなく、今後は郷友会などで皆さんに弾いてもらいたい。私自身も認知症予防のためこれから練習したい」と笑顔で話した。