幻想的、力強い舞台/琉球舞踊・伊是名の会

効果的な演出で観客を魅了した舞台=15日、東京都中野区

効果的な演出で観客を魅了した舞台=15日、東京都中野区

 国内外で幅広く活動する琉球舞踊集団「伊是名の会」(原口このみ会主)の第29回定期公演「琉美創舞」が15日、東京都中野区の「なかのZEROホール」であった。テーマは「『結』の心」。力強く幻想的な琉舞で訪れた観客を魅了した。

 

 オープニングは夕暮れの浜で展開される「毛あそび(モーアシビ)」。ステージでは島の日常の風景と人々の心情が躍動感あふれる舞踊が続いた。ホールは約1300人で満席。フィナーレでは観客がスタンディングオベーションでたたえた。

 

 舞台音楽を監修した奄美市出身の平田輝さんはメーンテーマ曲「母と娘のバラード」を作曲。情感あふれるメロディーが舞台に華を添えた。

 

 ステージを終え、原口会主は「来年は30周年。今年2月のギリシャ公演も満席で終えることができた。東京オリンピックを控え、五輪発祥の地であるギリシャで奄美を紹介することができたのも、関係者の方々の協力あってこそ」と謝辞を述べた。

 

スタンディングオベーションで出演者をたたえる観客=15日、東京都中野区

スタンディングオベーションで出演者をたたえる観客=15日、東京都中野区

 観客からは「奄美、沖縄の自然や人々の心を硬軟織り交ぜて表現するステージにただただ感服」(東京都の40代女性)、「四半世紀を超えている伊是名の会の公演は、全てにおいて表現の幅と深さを感じる。完成度の高い表現に満足している」(神奈川県の40代男性)との声が寄せられた。

 

 伊是名の会は、奄美と沖縄に伝わる伝統舞踊をベースとした創作舞踊に取り組んでいる。海外でも11カ国で公演するなど国内外に活躍の場を広げている。