後藤樹木医がデイゴ講座

デイゴの生育の仕組みや治療の必要性などを学んだ講座=27日、瀬戸内町諸鈍

デイゴの生育の仕組みや治療の必要性などを学んだ講座=27日、瀬戸内町諸鈍

 瀬戸内町加計呂麻島諸鈍集落で27日、デイゴについて学ぶ講座があった。諸鈍小中学校(大山博司校長)児童生徒が対象で、小学2年~中学生13人が参加。町の委託を受け現在デイゴ治療を行っている株式会社木風(東京都江東区)代表取締役で樹木医の後藤瑞穂さんが、デイゴの生育の仕組みや治療の必要性などを伝えた。

 

 諸鈍のデイゴ並木は、最も古い木で樹齢300年余りといわれ、町文化財に指定されている。開花期の5月ごろには深紅の花が海岸線を染める観光名所としても知られる。2008年に外来種デイゴヒメコバチによる被害が初確認され、衰弱や枯死などで85本あったデイゴは62本まで減った。

 

 同社は今年8月から衰えた樹勢を回復させる治療を開始。講座は、地元の子どもたちに理解を深めてもらおうと初めて開催した。

 

 後藤さんは、デイゴの葉や根の役割を説明。「木は周りの生き物と協力し合って生きている。お年寄りの木も若い木も交ざっている方が強い並木になる。木が元気だったら病気も入らないので、元気にさせることがすごく大事」と治療の大切さを強調し、「皆さんが大人になるまでに85本まで回復させ、世界一の並木を目指してほしい」と呼び掛けた。

 

 参加した中学1年の吉川南海さん(12)は「デイゴが枯れたりして、だんだん少なくなっていると感じている。木は空気をきれいにするのであった方がいい。大切にしていきたい」と話した。