徳之島「べにふうき」 一番茶収穫シーズン

一番茶の収穫が始まった「べにふうき」の茶園=29日、天城町岡前

一番茶の収穫が始まった「べにふうき」の茶園=29日、天城町岡前

 徳之島茶振興会(豊村友二会長、会員約30人)が生産に取り組む「べにふうき」の一番茶収穫が始まった。べにふうきは、抗アレルギー成分「メチル化カテキン」などを多く含み、鼻炎や花粉症などのアレルギー症状に効果があるとされる。一番茶の収穫は10日ごろまで続き、5トンの収量を見込む。

 

 同島ではサトウキビとの複合経営を目的に2001年、べにふうきの導入計画がスタート。03年に植え付けが始まり、05年から収穫が可能になった。栽培面積は徳之島3町で5ヘクタール。収穫は4月の一番茶に始まり、6月と8月を合わせて年3回行われ、20年度の年間生産量は15トンを予定している。

 

 同会によると、今期は4月に入り低温が続いたこともあり、収穫が1週間ほど遅れたものの、品質は例年通り良好という。収穫した一番茶は天城町三京の工場で蒸し、乾燥などの工程を経て荒茶に加工され、JA県経済連グループの製造・販売会社へ出荷する。

 

 同会はべにふうきのほか、アントシアニンを多く含む高機能茶の新品種「サンルージュ」、さわやかな香りが特徴のわせ品種「蒼風(そうふう)」も栽培。一部の生産農家は有機栽培に切り替え、農林水産省の日本農林規格(JAS規格)に基づく有機JAS認定の取得を目指している。

 

 豊村友樹工場長(38)は「新型コロナウイルスの感染拡大で、お茶業界も消費が低迷している。徳之島のお茶は契約栽培で今のところ単価は変わらないが、コロナの影響が長期化すれば農家の手取りが下がる懸念があり、早く収束してほしい」と話した。