徳之島の自然、暮らし紹介 エコツアーガイド受講生、成果発表

カムィヤキ陶器釜跡について解説する常さん(左)とツアー参加者ら=3日、伊仙町阿三

カムィヤキ陶器釜跡について解説する常さん(左)とツアー参加者ら=3日、伊仙町阿三

 奄美群島国立公園区域などの案内が可能なエコツアーガイドの育成を行っているNPO法人徳之島虹の会は3日、島内一円で「国立公園と集落歩きツアー」を開いた。同NPOが実施した上級エコツアーガイド育成講座の受講生が、島内の6コースでプレエコツアーのガイドを担当。研修成果を発表して、徳之島の自然と共生してきた人々の生活の魅力を紹介した。

 

 NPOは徳之島の雇用創出につながるエコツアーガイド育成、ツアー商品開発事業を昨年7月からスタートした。育成講座の受講生17人は全9回の講義で動植物や海洋、外来種などさまざまな分野を学び、徳之島の自然や文化などの特性を説明できる専門知識を習得。ガイドコースに選定した10コースのうち、同日は6コースでツアーを実施した。

 

 伊仙町阿三地区では奄美群島国立公園で第2種特別地域に指定されている鹿浦渓谷と阿三集落を巡るツアーがあり、島内外から18人が参加した。

 

 ガイドを務めた常加奈子さん(36)は渓谷の深さや地層、照葉樹林など詳細な情報を解説。国指定史跡のカムィヤキ陶器釜跡や約1千年前の住居跡「ヨヲキ洞窟」、長寿世界一の泉重千代さんが生活用水などに使用していた「フッコーイジュン」など、自然と密着した人々の暮らしについても紹介した。

 

 米国在住で出身地の徳之島町手々に帰省中の福山チエミさんは「帰省のたびに島内を観光するが、伊仙町のことはあまり知らなかった。ガイドの説明が専門的で勉強になった」と述べ、常さんは「案内してみてガイドに必要な段取りなどが分かった。今回の反省を次回以降に生かしたい」と話した。

 

 10日は島内で4コースのツアーがある。NPOは2月中に徳之島のエコツアーガイドに関するホームページを開設。来年度以降は造成したツアーを有償で実施する。