徳之島町の山クビリ線、7月から通行規制へ

7月から通行規制が始まる林道山クビリ線(資料写真)

7月から通行規制が始まる林道山クビリ線(資料写真)

 徳之島利用適正化連絡会議の会合が8日、徳之島町役場であった。自然環境の保全や環境負荷の抑制に向け、同町の林道山クビリ線(総延長15キロ)の利用ルールを協議。7月から林道入り口3カ所のゲートを施錠して、通行規制を実施するスケジュールを承認した。

 

 会議は環境省、林野庁、県、徳之島3町で事務局を組織し、自然保護団体や地元集落代表らで2017年12月に設置した。環境保全を図りながら、観光客が質の高い自然体験をできるように、利用ルールの導入に向けた対策を協議している。

 

 会議は本年度2回目で、委員ら30人が出席した。利用ルールは▽山集落と花徳集落側に門扉を新設▽支線を含む3カ所を施錠し、町が鍵を管理して通年で通行を規制する▽近隣集落民や自然保護、林道管理などを行う団体は申請不要で通行できるが、観光利用や調査・研究などを目的とした利用は町へ申請が必要―となる。

 

 認定ガイドの利用は、徳之島エコツアーガイド連絡協議会で定めた自主ルールを順守する。具体的には▽認定ガイド1人につき車両1台で、定員は10人以下▽晴天時は時速15キロ以下、雨天時は同10キロ以下で走行▽夜間時は山集落側から入山して花徳集落側に下山▽ナイトツアー利用は5~10月が車両3台以内、11~4月は同4台以内で、午前0時までに下山―などとなる、利用受け付けは認定ガイドが担い、インターネット上のスケジュール表を活用して利用調整を図る。

 

 4月から6月末までは試行期間と位置付け、ゲートは施錠せず、認定ガイド間での予約調整や自主ルールの確認、通行許可の申請手続きなどを進める。林道入り口に設置する看板や徳之島3町広報紙で通行規制を周知する。

 

 出席者からは「入山履歴を把握できるように、通行利用者が入山時に記帳などをしてはどうか」「事故防止の観点から、エコツアーガイドの利用日程を情報共有できないか」などの意見があった。

 

 林野庁九州森林管理局鹿児島森林管理署は町道望山線へのゲート設置について「ゲートの近くに自動撮影カメラを備えることで、希少種保護につなげたい。近隣住民の意向を踏まえて設置を進めたい」と述べた。4月にも設置する考えだ。