恩師の母校、大島高で講演 江戸から琉球へ徒歩旅の比嘉さん

大島高校で講演する比嘉良治さん=30日、奄美市名瀬

大島高校で講演する比嘉良治さん=30日、奄美市名瀬

沖縄県名護市出身で米ニューヨーク在住の写真家・比嘉良治さん(81)=ロングアイランド大名誉教授=が30日、奄美市名瀬の県立大島高校(竹井俊久校長、生徒746人)で講演会を開いた。比嘉さんは自身の高校時代や旅の思い出などを語り、「自分で目的地を決めて一歩一歩ゆっくりでいいから歩いていけば必ず着く」と生徒たちを勇気づけた。

 

 比嘉さんは9月1日に下関を出発し、徒歩で故郷の沖縄を目指す旅をしている。高校時代の恩師、故新島義龍氏の母校である同校を訪れるため、30日早朝のフェリーで奄美大島入りした。

 

 還暦を迎え、「自分にとってとてつもないことをやってみたい」と思い立った比嘉さん。これまでにも61歳で自転車での米大陸横断、70歳で北欧からモロッコまで自転車一人旅を成し遂げている。

 

 80歳になった昨年は「江戸上り」の逆、東京から沖縄までを歩く「江戸から琉球の旅」を計画した。2018年8月31日、東京都中央区の日本橋を出発。順調に歩を進めていたが、諸事情により熊本県に達したところで計画を中断していた。

 

 今回は「熊本からだと近いから」との理由で山口県から旅を再開している。

 

 講演会では旅の途中で撮影した写真を紹介しながら出会った人々とのエピソードなども語り、「大きくなくていい。目的をつかんだら楽しい人生を送ることができると思う」などと生徒たちへ呼び掛けた。

 

 比嘉さんは1日、空路で沖縄へ向かう。現地では親戚や地元小規模校と交流し、本島の北から南まで歩く予定。