新元号「令和」 期待膨らむ新時代

新元号「令和」を報じる南海日日新聞の号外を手にする奄美市役所職員=1日、奄美市名瀬

新元号「令和」を報じる南海日日新聞の号外を手にする奄美市役所職員=1日、奄美市名瀬

政府が新元号「令和」を発表した1日、奄美各地でもさまざまな反応があった。耳慣れない響きに戸惑いの声もあったが、調和を連想させる「和」の文字が入ったことや、国内で戦争のなかった「平成」のように恒久平和を願う声が多く聞かれた。一時代の終わりを実感する一方、平成生まれの若者たちはやがて迎える新たな幕開けに期待を膨らませた。

 

 「新時代が来るなと感じさせるような響き」と語るのは奄美大島商工会議所の谷芳成会頭(79)。「まだ言い慣れない感じがするが、新元号にふさわしい平和な時代になってほしい」と話した。

 

 奄美市名瀬の家電量販店では、新元号が発表されると画面前で足を止める人も。奄美市笠利町の女性(64)は「平成は戦争がなかった時代。令和の時代もそれを引き継いでいってほしい」と願いを込めた。

 

 元号の「和」の文字を好意的に捉える住民も多かった。徳之島町亀津の主婦前田浩恵さん(36)は「昭和にも入っていたので懐かしい印象を持った。平成があと1カ月で終わることを改めて実感した」としみじみ語った。名前に「和」がつく喜界町の田中和子さん(84)は「『和』がつくと私はうれしいよ。響きがきれい。平和で明るい時代になったらいいと思う」と声を弾ませた。

 

 詩吟に親しむ知名町の音楽療法士清水恵子さん(61)は「私の一番好きな漢詩の『寒梅』(新島襄作)に似ているところがあり、うれしかった。平成の時代もいろいろなことがあったが、新しい時代は平和でみんなが幸せになれる時代になっていけたら。5月が楽しみ」と期待した。

 

 平成に生まれ育ち、奄美の「令和」時代を担う若者も夢を膨らませる。この春、奄美医療生活協同組合に就職する永井星香さん(22)=奄美市名瀬=は「柔らかな印象の響き。『和』とあるように平和な時代が続けば」と祈念。奄美市役所に入庁した平成元年生まれの青木保憲さん(29)=阿久根市出身=は「災害に強いまちづくりが進み、みんなが笑顔で過ごせる時代になってほしい」と願った