新型肺炎 奄美でもイベント自粛の動き

感染症対策用に置かれたチラシと消毒用のアルコール液=27日、奄美市役所

感染症対策用に置かれたチラシと消毒用のアルコール液=27日、奄美市役所

 国内での新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、政府が3月中旬まで多くの観客が集まる文化・スポーツイベントなどを自粛するよう要請したことを受け、奄美でもイベントの中止や規模縮小など自粛の動きが広がっている。感染に終息が見えない中、宿泊施設ではキャンセルも相次いでおり、関係者は不安を募らせている。

 

 奄美市笠利町の県奄美パークでは「春まつり~サンガツサンチ~」など3月1~14日までの週末イベントを中止。同市名瀬などで同月上旬に開催予定だった劇団四季の奄美公演も中止が決まった。

 

 大型クルーズ船「ぱしふぃっくびいなす」は、奄美市名瀬港への3月6日と同20日の寄港を中止。市内のビジネスホテルでは2月10日前後からキャンセルの電話が相次いでおり、既に200人超の予約取り消しがあったという。ホテルの担当者は「社員旅行などの団体客だけでなく、一般の個人客も旅行を自粛しているようだ」と話し、今後の影響を懸念していた。

 

 冬場を中心に人気のスポーツ合宿も中止の動きが拡大している。奄美市で予定されていた合宿のうち、3月だけで神奈川学大陸上競技部、七十七銀行硬式野球部、東海大学付属札幌高校野球部からキャンセルの連絡が入った。同市教育委員会スポーツ推進課は「中止になり残念。東海大札幌は(感染拡大を懸念した)北海道知事の発言を考慮したようだ」と話した。

 

 3月2日に卒業式を控える群島内の県立高校では、県からの通知を受け、一部で在校生や来賓らの参加取り止め、内容の短縮などを検討している。各市町村の教育委員会によると、小・中学校は通常通り開催。喜界町のみ検討中とした。修学旅行を中止する動きも出始めている。

 

 沖永良部島では、沖えらぶジョギング大会(3月15日)のほか地元観光協会が企画したツアー旅行などが中止に。与論島ではヨロンマラソン(同8日)に加え、4月中旬に開催予定だったグラウンド・ゴルフ大会も「参加者に高齢者が多いとして早めに中止を決断した」(主催のヨロン島観光協会)。

 

 本場奄美大島紬協同組合が3月6~8日に東京・銀座で計画していた大島紬展示販売会も中止となるなど、島外で実施予定だったイベントへの影響も出ている。