方言サミット開催へ実行委設立

「危機的な状況にある言語・方言サミット」の開催へ向け話し合った実行委員会・設立会=21日、奄美市名瀬

「危機的な状況にある言語・方言サミット」の開催へ向け話し合った実行委員会・設立会=21日、奄美市名瀬

 2020年2月に奄美市での開催を予定している「危機的な状況にある言語・方言サミット」(文化庁、鹿児島県、奄美市など主催)の第1回実行委員会・設立会が21日、同市名瀬の奄美文化センターであった。実行委員長に市文化財保護審議会会長の山下茂一さん(70)=奄美市住用町=を選出。委員は奄美大会の方針や準備の進め方について意見を交わした。

 

 同サミットは国連教育科学文化機関(ユネスコ)が消滅の危機にあるとした国内8言語の継承改善につなげる目的で開催。関係者らが各地の現状や保存継承の取り組みなどを報告、議論する。14年度から年1回のペースで実施している。奄美群島では16年度の与論大会以来で、2回目となる。

 

 設立会で事務局の市教育委員会は、市文化協会や集落・町内会の役員ら24人に実行委員を委嘱した。任期は20年3月末まで。会合にはオブザーバーとして県職員2人も出席した。

 

 要田憲雄教育長は「大会を契機に、多くの人に島口(奄美の方言)伝承活動の理解の輪が広がることを期待する」とあいさつ。事務局は、2月18日の大島地区「方言の日」前後に実施する大会日程案を示した。

 

 委員からは「若い世代が参加しやすい内容にしたい」「島口劇など来場者が楽しく方言に触れる催しを取り入れてはどうか」「まーじん、しまゆむたば使っていきょうろうや(一緒に方言を使っていきましょう)」といった意見や要望があった。大会準備で、専門部会の設置や自治会組織との連携などの提案もあった。

 

 ユネスコは09年2月、世界で2500に上る言語が消滅の危機にあると発表した。危機状況は3段階に分類している。国内の8言語と危機の状況は次の通り。

 

 ▽極めて深刻 アイヌ語▽重大な危機 八重山語、与那国語▽危険 奄美語(奄美大島・喜界島・徳之島)、国頭語(沖永良部島・与論島・沖縄本島北部)、八丈語、沖縄語、宮古語