末広港線 年度末にも一部完成 奄美市の名瀬末広・港地区土地区画整理事業

末広本通りを拡幅し、整備が進む都市計画道路=22日、奄美市名瀬(港町側から)

末広本通りを拡幅し、整備が進む都市計画道路=22日、奄美市名瀬(港町側から)

 奄美市の名瀬末広・港地区土地区画整理事業は2017年度、末広町内で総幅員16メートルの都市計画道路(末広港線)の築造工事が進んでいる。これまで一方通行だった末広本通りを拡幅して港町へ延ばして車両の相互通行を可能にするもので、当初は「シンボルロード」とも呼ばれていた。末広町内の区間(延長252メートル)は年度内の工事終了と年度明けの供用開始を目指し、港町内についても20年度内の道路完成を計画している。一方、135棟の建物移転計画に関しては、一部地権者との間で移転交渉が難航しており、市側は引き続き粘り強く理解を求めていく考えだ。

 

 末広・港土地区画整理事業は中心商店街の活性化と防災面での都市機能強化が目的で、区画整理に伴う建物移転と都市計画道路の築造が柱。事業面積約3・2ヘクタール、総事業費は95億2千万円。旧名瀬市の構想に基づいて05年度に都市計画決定された。07年度から用地先行取得や土地、建物の買収を行い、10年度には仮換地指定などを経て建物の移転工事に着手した。

 

 事業の目玉となる都市計画道路は、末広本通りの永田町側から中心市街地を横断し、名瀬漁協前の臨港道路と結ぶ。総延長は475メートルで、幅員7メートルの車道の両側に幅4・5メートルの歩道を設ける。末広町内で進む工事について市は、年度内の完成と年度明けの車両の相互通行開始を目指していくという。

 

 道路整備にめどがついた一方、建物移転については135棟のうち8棟が契約未了の状態。市都市整備課は「事業の重要性を理解していただけるよう、丁寧に説明し、交渉を続けたい」としている。

 

 当初は18年度の事業終了を予定していたものの、地権者との合意形成に時間を要したことなどから2年間、延伸された末広・港土地区画整理事業。都市計画決定前には市民の間でも計画について賛否が分かれた「まちづくり」は、末広町内の都市計画道路完成で大きな節目を迎える。