横浜で宇検ブラジル移民展

企画展「ブラジルと奄美・宇検村」を観覧する来場者=30日 横浜市中区のJICA横浜

企画展「ブラジルと奄美・宇検村」を観覧する来場者=30日 横浜市中区のJICA横浜

 宇検村からブラジルへ移住した人たちの歴史をたどる企画展「ブラジルと奄美・宇検村」(宇検村教育委員会主催)が30日、横浜市のJICA(国際協力機構)横浜で開幕した。写真と解説パネルで①移民の歴史②戦前のブラジル移民③戦後のブラジル移民―の順に展示し、歴史的背景や現地での暮らしぶりを紹介している。5月30日まで。

 

 宇検村誌によると、ブラジル移民は1918(大正7)年に始まり、戦時中の中断を挟んで1961(昭和36)年まで続いた。移民開始100年に当たった2018年は同村で企画展が開かれた。

 

 横浜での企画展初日は講座「海を渡った奄美人達~奄美・宇検村ブラジル移民100年の軌跡」があり、約20人が来場した。

 

 小松洋仁・村教委局長補佐と福永顕志主事補は移民先と古里のつながりを紹介。企画展を監修した神奈川大学大学院の加藤里織さんは最初の移民と最後の移民の事例を比較、解説した。

 

 来場者からは「生きるために決死の覚悟で、約2カ月の航海でブラジルに渡った第1号の移民。有名私大卒後にジェット機に乗って移民した最後の事例。奥深い移民研究の入り口を見せていただいた」との声も聞かれた。

 

 川崎市の20代男性は「定期的にJICA横浜の海外移住資料館に足を向けているが、宇検村の名前は初めて聞いた。移住前の出身地を県単位で一くくりされがちだが、丁寧に村単位で掘り下げた努力に頭が下がる。過去の事象は未来への貴重な示唆。勉強になった」と話した。

 

 企画展は観覧無料。問い合せは電話0997(67)2261宇検村教委。