水中生物、異変なし 油漂着で環境省が緊急調査 奄美大島の国立公園で

緊急調査で異変が見られなかった大島海峡のサンゴ=14日、瀬戸内町実久沖(環境省那覇自然環境事務所提供)

緊急調査で異変が見られなかった大島海峡のサンゴ=14日、瀬戸内町実久沖(環境省那覇自然環境事務所提供)

 奄美群島各地の海岸に油が漂着した問題を受け、環境省那覇自然環境事務所は16日、奄美大島の国立公園(海域公園地区)で行った緊急調査の結果、サンゴや海藻などの生育に異変はなかったと発表した。今後は水中からの詳細な調査を予定している。

 

 調査は12、14、15日の3日間、奄美市の笠利半島と摺子崎、瀬戸内町の大島海峡(実久、古里、水浜)の計5カ所で行った。干潮時にサンゴや海藻、貝、ウニなどに油がついていないかを浅瀬や海面から目視で調べた。

 

 その結果、水浜以外の4カ所に油が漂着していたが、海面には浮いていなかった。油の塊とみられるオイルボールや油のついた石が一部で見つかったものの、サンゴや生き物に付着していなかった。

 

 調査を委託された奄美海洋生物研究会の興克樹会長は「目立った影響がなかったことに安堵(あんど)している。ただ、長期的な状況を把握するためにはより詳しい調査が必要。安全性が確認されれば範囲を広げたい」と語った。

 

 調査結果は同事務所のホームページに掲載している。