沖永良部島バレイショ、キビ計画収穫進まず

晴れた日は終日、掘り取り作業に汗を流す農家の姿が見られる沖永良部島のバレイショ畑=1日、知名町竿津

晴れた日は終日、掘り取り作業に汗を流す農家の姿が見られる沖永良部島のバレイショ畑=1日、知名町竿津

 沖永良部島では基幹産業のサトウキビやバレイショが収穫期を迎えているが、今年は雨の日が多い影響で思うように収穫作業が進んでいない。収穫の遅れで、バレイショは本土産との競合に伴う値下がり、キビは来期産の植え付け・管理への影響が懸念され、関係者は今後の天候の安定に伴う巻き返しを期待している。

 

 気象庁のまとめによると、今年2月の沖永良部の降水量は123・5ミリ。平年値(111・3ミリ)と比べてやや多い程度だが、月の半数に当たる14日間で0・5ミリ以上、7日間で0・5ミリ以下の降雨を観測。雨が全く降らなかった日は7日間だけだった。

 

 JAあまみの和泊、知名両事業本部によると、今期の共販計画は▽和泊 収穫面積342ヘクタール・出荷量5437トン(前期実績5736トン)▽知名 同306ヘクタール・5006トン(同4725トン)。

 

 2月末現在の計画に対する出荷進捗率は和泊が21%、知名が16%。和泊は2月末までに1500トンの計画に対し、出荷量約1150トン。知名は1200トンに対し約800トンと遅れている。

 

 知名町園芸振興会の久本和秀会長は「雨量によっては2、3日畑に入れない。待機しているとまた雨が降るといった状況。ぬかるんだ畑ではジャガイモから土を落とすのにも手間が掛かり作業効率も下がる。そうした状況で農家も頑張っており、3月は天気も味方してほしい」と期待した。

 

 キビは昨年12月10日に南栄糖業が製糖を開始した。搬入見込み量は8万2544トン(前期実績比2400トン減)。沖永良部さとうきび生産対策本部によると、計画に対し、2月末現在、約2週間の遅れが生じている。

 

 同本部事務局は「収穫のほとんどを機械(ハーベスター)に頼っているので雨の日は作業が進まない。収穫の遅れは来期に向けた春植えや、株出しの管理にも影響するため、今後の天候回復を祈りたい」と話した。

 

 鹿児島地方気象台によると、2日から1カ月の奄美地方は曇りや雨の日が多い。降水量は平年並みかまたは多い。確率ともに40%。