海の便 利用大幅減  新型コロナ影響で奄美航路

ボーディングブリッジ(搭乗橋)からフェリーに向かう利用客=3日、名瀬港

ボーディングブリッジ(搭乗橋)からフェリーに向かう利用客=3日、名瀬港

 新型コロナウイルスの影響が、離島のライフラインである海の便にも出始めている。マルエーフェリー(奄美市)、マリックスライン(鹿児島市)の2社によると、2月下旬から3月末にかけて団体のみで予約のキャンセルは2社合計で約3600人に上った。両社は「深刻な状況。船が出せなくなる事態だけは避けたい」と神経をとがらせている。

 

 両社ともこれまでに▽体調不良の乗船客の検温体制の整備▽船内手すりなどの消毒▽乗船客への手洗い、うがい、マスク着用の呼び掛け▽密集を避ける座席指定│などの対策を実施している。

 

 団体利用客減の主な要因として「部活動のスポーツ遠征はほぼゼロ」(マリックス営業本部)があるとみられ、マルエー担当者は「新型コロナの影響が出始めてからの乗船人数は例年より約4割の減。週末に鹿児島に上る人が目に見えて減った」と話した。

 

 5月は奄美群島内の小中学校の修学旅行や県高校総体で団体利用客が増加する時期だが、両社とも「全く先行きが見えない」と話し、「運航要員の感染も不安。体調不良の場合は乗船しないよう徹底するほか、乗船前にホームページで注意点を調べておいてほしい」と呼び掛けている。