海底ごみの回収事業開始 瀬戸内町

海底のごみを回収するダイバー=12日、瀬戸内町呑之浦沖(瀬戸内町海を守る会提供)

海底のごみを回収するダイバー=12日、瀬戸内町呑之浦沖(瀬戸内町海を守る会提供)

 瀬戸内町の観光資源「美しい海と島」を持続可能にしようと同町のBLUE SchoolDesign社(河本雄太代表)は12日、地元ダイビング業者でつくる「瀬戸内町海を守る会」(祝隆之会長)と海底清掃を始めた。会員10業者から潜水士の資格を持つ16人が参加し、漁網など約340キロのごみを回収した。清掃作業は11月上旬まで行う予定。

 町が進める「瀬戸内町体験型観光メニュー利用者促進事業」の一環。事業費約5千万円で、同社に委託した。海底清掃のほか、旅行商品造成、学生スポーツ・ゼミ合宿誘致、動画配信によるPR活動などを予定している。

 海底清掃は、町の観光資源の保護と観光活性化、新型コロナウイルス感染拡大の影響で観光客が減少し、打撃を受けたダイビング業者の支援が目的で初開催した。9月23日からテスト清掃を計6日間実施。約680キロのごみを回収したほか、海峡内のごみの多い場所や量などを把握した。

 この日は加計呂麻島呑之浦集落の沖、水深10~15㍍地点を100㍍四方に区画し、1時間余り作業。瀬戸内町海を守る会によると、回収したごみのうち、約9割は漁網、ロープなど漁具関係だったという。

 同守る会の祝会長(30)は「思った以上にごみの量が多いと感じた。普段の業務時から拾えるごみは拾うようにしているが、大きなごみの回収は複数の潜水士で作業しなければ危険を伴い、費用もかかるので難しかった。コロナ禍の影響で経営的に困っている業者が多く、今回の事業は町の予算で業者支援と環境保護にもつながり、よかったと思う」と話した。

 海底清掃は今後、天候や参加人数などで日程を調整しながら続ける。回収したごみは分別し、専門家に依頼して、どこから流れて来たのかや、回収地点にたまっていた要因などの調査、分析を行う予定。