海底鍾乳洞で発見した土器公開 天城町

ウンブキの海底鍾乳洞内で発見され、一般公開が始まった7千年以上前の土器=29日、天城町天城

ウンブキの海底鍾乳洞内で発見され、一般公開が始まった7千年以上前の土器=29日、天城町天城

 天城町浅間の浅間湾屋洞窟(通称ウンブキ)の海底鍾乳洞内で見つかった、7千年以上前のものとみられる土器の一般公開が29日、町歴史文化産業科学資料センター「ユイの館」で始まった。島内から歴史愛好家が訪れ、土器が製作されたとみられる縄文時代早期の生活に思いをはせた。

 

 天城町教育委員会によると、土器は町から潜水許可を受けて海底鍾乳洞を調査している写真家で水中探検家の広部俊明氏(55)=沖縄県恩納村=が昨年5月、ウンブキ洞口から約70㍍の地点で回収。土器表面には波線文様や「ハ」状の条線が見られ、口径17㌢、高さ21㌢。1万1700年前から7400年前の間に製作された可能性が高いことが分かっている。

 

 一般公開は島民の鑑賞機会を設けようと、天城町教委が主催。館内の一角には土器や半分土に埋まった状態だった発見当時の写真などが展示され、来場者が鑑賞を楽しんだ。

 

 家族3人で来場した徳之島町学芸員の大屋匡史さん(36)は「考古学の勉強をしている中でも見たことのない土器。当時の人たちはなぜこの形の土器や模様を作ったのか気になる」と話した。

 

 ユイの館の松村義則館長は「7千年以上前の祖先の暮らしを知るきっかけになる貴重な土器。5日間限定公開なので、この機会に多くの人に見てもらいたい」と述べた。