海洋教育の在り方考える シンポ「海から考える未来」 与論島

海洋教育について講演やトークセッションがあったシンポジウム「海から考える与論島の未来」=17日、与論町

海洋教育について講演やトークセッションがあったシンポジウム「海から考える与論島の未来」=17日、与論町

 「海から考える与論島の未来~課題発見とその解決にデザインを活かす」と題したシンポジウム(NPO法人ヨロンSC主催)が17日、与論町の砂美地来館であった。講演や意見交換会を通し、与論島の自然に適した海洋教育の在り方や建築物のデザインについて考えた。

 

 シンポジウムは日本財団の「海と日本プロジェクト」の一環。ヨロンSCが今年度実施した「海っこローカル配信プロジェクト」の成果報告の場として①事業報告②講演③意見交換会の3部構成で行われた。

 

 第1部では、町内の小中学生26人が海遊び体験(全7回)や体験記事の作成などを学ぶ発信プログラム(全5回)に参加し、海の魅力を伝えるPR誌「ヨロンジャーナル」を制作したことなどを紹介。

 

 第2部では、東京大学大学院教育学研究科付属海洋センター特任講師の田口康大さんが、与論町における海洋教育の在り方について講演した。田口さんは「海洋教育は単に海について教える教育ではなく、人と海との共生という問いをめぐる探究的な営みである」と指摘し「海とどう関わり、後世につないでいくのか、与論の人によって探究されるべきもの。地域や学校で納得いくまで議論してほしい」と呼び掛けた。

 

 第3部では、大金久海岸エリアに建設予定の海洋教育と持続可能な観光地づくりの拠点施設「渚の交番」について意見交換。建設に関わっているデザイナーらが、人工物と自然、人間をテーマにしたデザインなどについて解説した。

 

 シンポジウムには町内外から47人が参加。新型コロナウイルス対策として島外の講師らは、インターネットを使いリモート参加した。