滞在型観光促進へ講演・意見交換会 広域事務組合事業

コワーキング協同組合の伊藤代表(円内)を講師に招いた講演会・意見交換会=11日、奄美市役所

コワーキング協同組合の伊藤代表(円内)を講師に招いた講演会・意見交換会=11日、奄美市役所

 旅先で休暇を取りながら働く、ワーケーションといった新ワークスタイルをテーマにした講演会・意見交換会が11日、奄美市役所であった。講師はコワーキング協同組合(兵庫県神戸市)の伊藤富雄代表理事(63)。受け入れ環境づくりについて「重要なのはハコよりヒト、ハコよりコト。来島者は、奄美の人にとって日常でも、自身にとっては非日常である人との関わりや体験を求めている」と述べ、新型コロナウイルス収束後を見据えた国内外への情報発信の在り方にも触れた。

 

 会は、奄美群島広域事務組合が取り組む「2020年度奄美群島滞在型観光促進事業」の一環。奄美大島内の行政、観光業関係者ら約40人が参加した。

 

 情報通信技術を活用して会社から離れた場所で働くリモートワークがコロナ禍で広がり、ワーケーションを推進する企業も増える中、個人事業者(フリーランス)などが滞在先で働く場所や情報を共有しながらコミュニケーションを図り、新たなビジネスを創出する「コワーキング」が国内外で注目されている。

 

 講演で伊藤代表は、コワーキングの先進地事例を紹介し、「ローカルコミュニティーとしてのコワーキングスペースを作り、地元の自治体や企業が関与、協力していくことによって、交流・関係人口の拡大が期待できる。コワーキングスペース、宿泊施設、アクティビティ(活動)の情報発信が大事」と語った。奄美市が取り組む「フリーランスが最も働きやすい島化計画」と連動した環境整備の推進も提言した。意見交換会では、島内のWiーFi環境などについて現状と課題を話し合った。

 

 同事業はワーケーションに着目した仕事環境の構築などが目的。業務を受託した南海日日新聞社とディーラボ(沖縄県那覇市)が今年度、モニターツアーとフリープランの参加企業を募集し、全国33企業から42人の申し込みがあった。講演会・意見交換会は奄美各島でのモニターツアーに合わせて実施。1月22日の与論島を皮切りに開催し、2月13日は徳之島、22日は喜界島で行う予定。