瀬戸内町で総合防災訓練

陸自と消防などで連携を確認した救出・救護訓練=1日、瀬戸内町の古仁屋小学校グラウンド

陸自と消防などで連携を確認した救出・救護訓練=1日、瀬戸内町の古仁屋小学校グラウンド

 「防災の日」の1日、瀬戸内町総合防災訓練が古仁屋小学校グラウンドを主会場に行われた。警察や消防、海保など関係機関と地域住民ら約400人が参加。今年から陸上自衛隊瀬戸内分屯地隊員も加わり、機動力を生かした救出など各種訓練を通して災害時の連携を確認した。

 訓練は、前日からの局地的豪雨で同町に「大雨・洪水警報」が発表。大規模な土砂災害が発生した影響で一部集落の孤立や、土砂崩れに巻き込まれた車内に負傷者がいるとの情報が入っている―と想定した。

 町は災害対策本部(本部長・鎌田愛人町長)を設置し、5段階大雨警戒レベルのうちレベル4の「避難勧告」を発令。地域住民は地元消防団員の誘導で避難所へ移動した。

 救出・救護訓練では消防隊員と陸自隊員が被災車両2台から負傷者各1人を救出し、消防団員が担架で搬出。仮設の救護所で医師らが応急手当てを施した後、病院へ搬送した、

 地域住民のバケツリレーや消防車両による消火訓練があったほか、体育館では陸自と海保による災害応急活動のパネル展示もあり、参加者は幅広く災害対策を学んだ。

 訓練後、同町議会の岡田弘通議長は「離島3島を抱える瀬戸内町においては、情報共有をはじめ連携が重要。陸自の参加で力強さが増し、充実した訓練となった」と講評した。

 「防災の日」は関東大震災(1923年)の教訓を踏まえ、60年に国が制定した。瀬戸内町では90年9月、台風接近に伴う豪雨で土石流が発生し、12人が死亡。今年6月には県内初となる警戒レベル4の豪雨に見舞われ、人的被害はなかったが、町内各地で土砂崩れが発生した。