火災43件、過去10年で最多 大島地区消防組合管内

 大島地区消防組合管内(奄美大島、喜界島)で2018年に発生した火災件数が7日、過去10年間で最多の43件に並んだ。昨年(37件)を6件上回り、8年ぶりの40件台。7、8月には「放火疑い」の不審火も相次ぎ6件発生した。消防は「屋内外での火の取り扱いはもとより、年末ごみの処分方法などにも注意を」と呼び掛けている。

 

 同組合消防本部によると、管内の火災は09年43件、10年40件の後、11年以降は20~30件台で推移。16年28件から、17年37件、18年43件(12月19日現在)と増加し、過去10年間で最多だった09年に並んだ。

 

 出火原因は、ごみ焼きなど「たき火」が12件で最多。次いで「放火疑い」による不審火が6件。不審火は例年0~2件だったことから、消防は「今年は特に多い。警戒はできても対策が難しい」と頭を抱えている。原因不明・調査中の火災は11件。

 

 7月には龍郷町嘉渡で住家など合計9棟を全焼する連続火災があり、奄美署が放火、出火の両面で捜査中。8月には、奄美市笠利町内で夜間に畑の枯れ草などが燃える火災が4件あり、現場の状況や目撃情報などから、消防は「放火疑い」とみている。

 

 空気の乾燥する冬場は、全国的に火災が発生しやすい。消防は「暖房器具やごみ焼きなど、火の取り扱いには十分注意を」と喚起。不審火への対策として「年末の大掃除で出るごみを、夜間ごみ置き場に出すのは避けてほしい」と求めた。

 

 また、06年以降に普及した住宅用火災警報器の電池寿命は10年ほど。機器本体が故障している可能性もあり、消防は電池の交換や機器の取り替えを啓発。今年は笠利町と龍郷町の住宅密集地で火災があったことから、「身を守るには、火災に早く気付くことが重要。古い警報器は取り替えを」と呼び掛けている。