特別展「西郷どん」きょう鹿児島市で開幕

特別展の開幕をテープカットして祝う関係者=26日、鹿児島市の県歴史資料センター黎明館

特別展の開幕をテープカットして祝う関係者=26日、鹿児島市の県歴史資料センター黎明館

 NHK大河ドラマの放送にちなんだ特別展「西郷(せご)どん」(同実行委員会主催)が27日、鹿児島市の県歴史資料センター黎明館で開幕する。一般公開を前に26日、報道向けの内覧会と開会式があった。西郷隆盛が妻愛加那や長男菊次郎に充てた手紙を含め、約210点を展示。幕末から明治にかけ、激動の時代をけん引した人物像に迫っている。

 

 展示は二度の離島生活を送った「流転」や政局の中心で重要な役割を果たした「飛翔」、廃藩置県などの改革に尽力した「英雄」など4章に分け、時代を追って半生をたどった。

 

 ドラマで天璋院(篤姫)を演じる北川景子さんも鑑賞し、「西郷さんはいろいろな人に手紙を送っていて、まめな人だったのではないかと想像した。新しい発見があった」と話した。

 

 愛加那への手紙は1873(明治6)年1月18日付。西郷が愛加那に充てた書状では、現存する唯一の資料となる。米国留学中の菊次郎が元気なことを伝え、長女菊子(菊草)を鹿児島へ連れてくるよう依頼している。

 

 菊次郎への手紙は1869(明治2)年3月に記された。9歳だった菊次郎の字や文章が上達したことを喜ぶ内容。文房具と共に、愛加那か菊子への贈り物と考えられるかんざしを添えていたという。

 

 両方の手紙を所蔵する新名真郎さん(57)=鹿児島市=は「菊次郎さんと親交のあった祖父が大切にしていた。西郷さんは強そうにも見えるが、家族への優しさが伝わってくる」と語った。

 

西郷隆盛が愛加那や菊次郎に充てた手紙を鑑賞する来場者=26日、鹿児島市の県歴史資料センター黎明館

西郷隆盛が愛加那や菊次郎に充てた手紙を鑑賞する来場者=26日、鹿児島市の県歴史資料センター黎明館

 特別展は11月18日まで(午前9時~午後6時)。観覧料は一般1千円、高校・大学生600円、中学生以下は無料となる。