特定外来生物ツルヒヨドリ駆除 手作業で、瀬戸内町海を守る会

①	特定外来生物ツルヒヨドリ(環境省提供)

特定外来生物ツルヒヨドリ(環境省提供)

 環境省奄美群島国立公園管理事務所は13日、瀬戸内町古仁屋の仲金久川で特定外来生物のつる性植物ツルヒヨドリの駆除作業を行った。地元ダイビング業者でつくる「瀬戸内町海を守る会」(祝隆之会長)の会員と同省、瀬戸内町の職員ら10人余が参加。約5時間の作業で90リットルのごみ袋48個分を取り除いた。

 

 ツルヒヨドリは南北アメリカ原産。11~12月に約3ミリの白い花が集まって咲き、綿毛を持つ種を多量に付ける。他の植物を覆いながら生育して枯らしてしまい、生態系に影響を及ぼす。日本では1984年に沖縄県うるま市で確認され、急速に分布域を拡大した。

 奄美大島では20年ほど前に侵入が確認された。道路整備に伴い、種が土のうに混入していたり、のり面に吹き付けられたりして広がったとみられる。駆除作業は同省が国立公園で民間団体などを活用して行う自然環境保全活動(マリンワーカー事業)の一環で、瀬戸内町海を守る会に委託した。

 

 同省の職員がツルヒヨドリの葉の特徴や、根元からしっかり抜き取ることなど、駆除の注意点を説明。参加者らは県立古仁屋高校近くを流れる仲金久川と支流に分かれて作業を行い、川に茂ったツルヒヨドリを手作業で取り除いた。

 

②	駆除作業を行う参加者ら=13日、瀬戸内町古仁屋

駆除作業を行う参加者ら=13日、瀬戸内町古仁屋

 祝会長は「山の環境を守ることは、海の保全にもつながる。外来種が広がらないように、しっかり駆除したい」と話した。

 

 奄美群島国立公園管理事務所の後藤雅文離島希少種保全専門官は「ツルヒヨドリは広がるスピードが速く、初期段階で駆除することが重要。島の人に興味を持ってもらえるように普及啓発をしながら、一緒に対策を続けたい」と述べた。