町民の不安広がる 2日連続の感染確認から一夜 住民生活への影響懸念も 天城町

町職員2人の感染確認後、業務を再開した天城町役場=28日

町職員2人の感染確認後、業務を再開した天城町役場=28日

  【徳之島総局】町職員2人の新型コロナウイルス感染が確認された天城町では週明けの28日から、町役場の業務が再開された。島内で感染が広がる第2次感染には至っていないものの、27日に陽性と判明した30代男性職員の濃厚接触者に特定された町職員のPCR検査結果が判明しておらず、町民からは不安や戸惑いの声が上がっている。

 

 同町は26日、1人目の感染確認を受け感染が疑われる職員の机周辺や廊下などの公共部分を消毒し、業務再開に備えた。28日は出勤した職員が自分の机周りを消毒。森田弘光町長が庁舎内放送で職員へ「職員一人一人が危機管理意識を持ち、これまで以上に感染防止対策を徹底してこのピンチを切り抜けていこう」と訓示した。

 

 午前中の町役場の来庁者はまばら。町民が利用する機会の多い1階の窓口担当によると、通常の月曜日と比べ来庁者は少ないという。

 

 同町役場を訪れた町内在住の70代女性は「役場で外せない用事があり、他に頼める人がいないので出歩くのも怖いが仕方なく来た。いずれは島内でも感染が出るだろうと思っていたが、感染した職員はもう少し行動を気を付けてほしかったし、上司も出張先での行動を厳しく指導すべきだった」と憤った。

 

 感染確認に伴い町内の飲食店では先週末から、一部で臨時休業や時短営業を行っている。町商工会の狩集大経営指導員(40)は「国の緊急事態宣言で落ち込んだ需要が回復途上にあった矢先の感染」とショックを隠せない様子。コロナの影響が出始めた3月以降、特別対策融資や持続化給付金の活用もあり会員事業所の廃業はないが「今回の感染で再び顧客が離れれば、事業所支援策がないと廃業する事業所があるかもしれない」と述べた。

 

 感染拡大防止の一環で、町内の公共施設や学校のグラウンドなどの一般利用が来月11日まで禁止され、高齢者が集うサロン活動やグラウンドゴルフ大会もしばらくの間中止となっている。町老人クラブ連合会の川村善良会長(75)は「高齢者の体力維持や交流の場がなくなり、外出しないことで健康維持できるか心配。島内で感染が広がらずに早く収束してくれることを願う」と話した。