町民主体の検討協議会設置  瀬戸内町クルーズ船寄港地開発計画で

瀬戸内町のクルーズ船寄港地開発計画に関して町民を主体に組織された検討協議会の初会合=28日、同町役場

瀬戸内町のクルーズ船寄港地開発計画に関して町民を主体に組織された検討協議会の初会合=28日、同町役場

 瀬戸内町が同町西古見に誘致を考えているクルーズ船寄港地開発計画に関して、町民を主体とした検討協議会が設置され、28日、町役場会議室で初会合があった。町内各種団体代表や島外の学識経験者など委員15人が出席。クルーズ船寄港地開発に関し、国、町の担当者から現状の説明を受けた。委員から、計画に対する賛否や環境汚染への懸念などさまざまな意見が出た一方、国、町に「具体的なプランが出ない限り協議は先に進めない」との注文もあった。

 

 協議会は、国が昨年8月に公開した「島嶼(しょ)部における大型クルーズ船の寄港地開発に関する調査の結果」を踏まえ、同町における効果や課題等を調査分析し、最適なクルーズ船寄港地の在り方を町長へ提言する目的。

 

 協議会は19人で構成する。中立的な立場として加わった学識経験者から、委員長に鹿児島大学名誉教授の宮廻甫允氏、副委員長に鹿児島大学水産学部教授の西隆一郎氏を選出した。議事を前に、来場した委員15人のうち1人が「誘致ありきの協議会には参加できない」と退席した。

 

 町企画課の担当者が今年4~5月に町内22会場であった町政懇談会での町民の意見や要望を報告。国土交通省の担当者は同調査結果について説明した。

 

 委員からは「町の活性化、人口増を願う気持ちは一緒だが、大型クルーズは間尺に合わない」「活性化のため誘致に賛成。もっと積極的に国と交渉して進めてほしい」「船の排水による水質汚染、漁業への影響を知りたい」「自然破壊には反対だが、雇用が生まれることには賛成」などとそれぞれの立場から意見があった。

 

 次回以降の会合日時や回数、提言書の提出期限などは未定で、協議会で判断する。協議会は「公開」とし、初会合の模様は終了後、町公式チャンネル(YouTube)と瀬戸内ケーブルテレビで配信した。今後ライブ配信するかは次回会合までに検討するという。

 

 途中退席した委員への対応について、協議会の庶務を担当する企画課の眞地浩明課長は「協議会で町民の幅広い意見を吸い上げたい。反対の方の気持ちも十分理解している。その意見を協議会の中でおっしゃっていただきたい」と話した。