白紙撤回求め要望書提出 加計呂麻島住民有志 瀬戸内町クルーズ船寄港地開発計画

クルーズ船寄港地開発計画の白紙撤回を求める要望書を提出する加計呂麻島の住民(左)=9日、瀬戸内町役場

クルーズ船寄港地開発計画の白紙撤回を求める要望書を提出する加計呂麻島の住民(左)=9日、瀬戸内町役場

 瀬戸内町が同町西古見・池堂地区への誘致を検討している大型クルーズ船寄港地開発計画について、大島海峡を挟んで対岸の加計呂麻島の住民有志は9日、町役場を訪れ、鎌田愛人町長宛てに計画の白紙撤回を求める13集落287人分の署名を添えた要望書を提出した。

 

 同島住民からは4月5日にも17集落448人分の署名を添えた同趣旨の要望書が提出されている。署名は今回と合わせると、島の人口(3月末現在1201人)の6割超となる島内全30集落735人分となった。

 

 この日、住民有志を代表して町役場を訪れた生間集落の武夏樹さん(31)は「海に携わる仕事をしており、海は大事な財産。この計画は町にとっていかがなものかと僕は思う。周囲の住民からも声を聞き、その気持ちを署名という形で渡したい」と述べ、町企画課の眞地浩明課長に要望書を手渡した。

 

 眞地課長は「町長にその思いは伝えたい。(同計画の)検討協議会の中でも、これに対してどういう形の在り方を考えていくのか重要なテーマになる。加計呂麻島の皆さんの心配の声にはきちっと対応していく考え」と応えた。

 

 同計画は、国土交通省が2017年8月、大型クルーズ船寄港地の開発候補地として、池堂地区など奄美群島内9カ所を挙げたことから始動。町では18年10月、最適なクルーズ船寄港地の在り方を検討する町民主体の協議会が発足し、これまでに4回の会合で議論を重ねている。