県の空き家コンテストで優秀賞 瀬戸内町の「HEM creation」

優秀賞を受賞したヘムクリエイションの山本美帆さん=27日、鹿児島市の県庁

優秀賞を受賞したヘムクリエイションの山本美帆さん=27日、鹿児島市の県庁

 空き家を生かして地域のコミュニティーづくりや活性化を模索する瀬戸内町の民間グループ「HEM creation(ヘムクリエイション)」が、県主催の「かごしま空き家活用コンテスト」のアイデア部門で優秀賞を受賞した。空き家を家具や雑貨が作れる地域の工房にリフォームし、住民らが集う場所と位置付けるアイデアが評価された。

 

 コンテストは「空き家を地域の宝に!」をキーワードに、県内でも増加が続く空き家の有用活用を目的に本年度初めて実施。地域活性化への計画を募る「アイデア部門」に21件、実際に建築や整備を行った「事例部門」に9件の応募があり、それぞれの部門で最優秀賞1点、優秀賞2点の計6点を選んだ。

 

 ヘムクリエイションは、同町阿木名の空き家を活用したコミュニティー施設「Hub a nice d」の建築に携わった設計士や建築士、施設所有者の3人でつくるグループ。家屋リフォームの事例を審査する全国規模のコンクールで昨年度、優秀賞を受賞した。

 

 今回は「DIYを身近に~まちのみんなが大工さん」をコンセプトに、日用大工を身近に感じられる地域の工房として活用するアイデアを提案。建築技術者を交えてワークショップを開いたり、喫茶店をベースに設計図を描いたりする場所をイメージしたという。

 

 鹿児島市の県庁で27日にあった授賞式には、メンバーを代表して空き家を所有する山本美帆さん(34)が出席し、三反園訓知事から表彰状を受け取った。

 

 山本さんは「奄美は台風による家屋被害が多い一方で、住民の多くは家具の修理や物づくりへの技術や知識が少なく、大工さんら技術者の手が空くのを待たなくてはならない」と、コンセプトの背景を説明。「空き家を工房として生まれ変わらせ、技術者から技術を学びながら交流する場などに活用できれば」と話した。