県初、発生届け取り下げ 喜界町の男児、新型コロナ

 県は8日、県内で新たに3人の新型コロナウイルス感染者が確認されたと発表した。いちき串木野市の10代と20代の女性で、クラスター(感染者集団)との関連は確認されていない。5日に感染を発表した喜界町の10歳未満男児については、医療機関から発生届け出の取り下げがあったと発表した。その後のPCR検査で陰性と診断されたことなどから、偽陽性だったと判断された。発生届け出の取り下げは県内で初めて。

 

 県によると、喜界町の10歳未満男児については、医療機関での抗原検査の結果を踏まえ、医師が保健所へ発生届け出を提出。県は県内433例目の感染者として発表した。

 

 ところが、7日に県本土の検査機関で実施したPCR検査では陰性と診断。疫学調査の結果や臨床経過なども踏まえ、7日に医師から発生届け出の取り下げ連絡があったという。

 

 取り下げ公表が8日となったことについて県は「定例の記者発表を行った後に連絡があったため、翌日の発表とした」と説明した。

 

 男児の濃厚接触者としてPCR検査を受け、7日に感染が確認された同町の40代女性について県は、男児の発生届け出取り下げを受けて「県外の人や陽性判明者との接触はなく、感染経路は調査中」と発表した。

 

 女性は37・3度の微熱以外に症状はなく、自宅待機中。8日までに濃厚接触者として親族3人の検体を採取した。県本土でのPCR検査を予定しているが、台風の影響で検体が輸送できないため、検査スケジュールは未定という。

 

 県内の感染者数は8日現在、447人。7日現在、酸素投与が必要な中等症1人を含む7人が医療機関に入院し、17人が宿泊療養、7人が自宅待機中となっている。